annotateの使い方を解説【徹底的にかみ砕いて説明します】

ManyToManyFieldなどでよく見かけるannotate。サンプルコードを見ても何となくイメージがわきづらいですよね。

annotateを理解するのは結構大変ですが、具体例とともに順を追ってみていけばしっかりと理解ができるようになります。

そこで今回は、annotateの使い方について詳しく解説していきます。

annnotateは他のモデルの数を数えるときに使われます

一言で言うと、annotateは他のモデルの数を数えるときに使われます。

annotateは「注釈をつける」という意味ですので、補足情報を追加するというイメージを持つと良いかもしれません。

今回は、歌手と歌の2つのモデルを使ってannnotateを理解していこうと思います。

まずは図を使ってイメージをふくらませましょう。以下の図をご覧ください。
annotateは、歌手モデルで特定の歌手をピックアップし、その歌手が出した歌の数をannotateを使って抽出するというイメージです。

このイメージを持ちながら、実際にコードを書いて理解を深めていきましょう。

モデルを2つ作ります

モデルを2つ作っていきましょう。上記の通り、あるモデルをもとに違うモデルの数を数えますので、モデルを2つ作らないと意味がないということだけ、何となく頭に入れておいてください。
1. Singerモデル

まずはSingerモデルです。

歌手名と、その歌手のデータを入れていきましょう。
2. Songsモデル

次に。曲名が書かれたモデルを作ります。

ちょっと年がばれそうですが、、個人的に印象が残った曲を中心にモデルを作っていきます。

実際にコードを書いていきましょう。まずはモデルの作成です。


[コード]

class Singer(models.Model):
    name = models.CharField(max_length=100)
    debut = models.IntegerField()
    member = models.TextField()
class Songs(models.Model):
    song = models.TextField()
    singer = models.Foreignkey(Singer, on_delete=models.CASCADE)

次に、annotateを使ったコードを書いていきましょう。


[コード]

-views.py
1 from .models import Count
2 from django.http import HttpResponse
3 def songcount(request):
4 annotated_singers = Singer.objects.annotate(number_of_songs=Count('songs'))
5 print(annotated_singers)
6 return HttpResponse('')

[コードの解説]

(1) 4行目に注目してください。annotated_singersという変数を作っていますが、この変数に入れている情報は、SingerモデルのSongsモデルの数です。
SongsはForeignKeyでSingerモデルと紐づいていますので、一つ一つのsongsオブジェジェクトは、Singerモデルのいずれかのオブジェクトに含まれることになります。

このコードを実行すると、print関数でannotated_singersが出力されるのですが、出力される結果は以下の通りです。


[アウトプット]

<QuerySet [<Singer: サザンオールスターズ>, <Singer: SMAP>, <Singer: Superfly>]>

これは、annotateされた状態でQuerysetとしてデータが作成された状態です。

これでは歌手毎の歌の数が分かりませんので、歌の数を出力していきましょう。

print(annotate_singers)の部分をprint(annotated_singers[0].number_of_songs)に変えます。

ここで、annotated_singers[0]はQuerysetの最初のデータ、すなわちサザンオールスターズを示しています。

そして、number_of_songs属性にsongsの数(すなわち、サザンオールスターズの歌の数)が入っていますので、上記のコードで出力することにより、サザンオールスターズの歌の数が出力されます。

出力結果は以下のようになります。


[アウトプット]

2

このように、関連付けられたモデルの数を数えることができますので、ぜひannotateの使い方をマスターしましょう。

annotateのまとめ



(1) annotateは2つのモデルで関連付けられたデータを数える時に使う

(2) イメージは、歌手と歌手名の関係

(3) annotateメソッドを使うことで、任意の属性に指定したデータの数を格納することができる

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