ObsidianをGitでクラウド同期してAIエージェントと24時間使う方法
WindowsのObsidian vaultをGitHub経由でクラウドVMと双方向同期し、AIエージェントから24時間アクセス可能にする構成を解説します。
ObsidianをGitでクラウド同期してAIエージェントと24時間使う方法
Obsidianは最高のナレッジベースです。エージェントAIと組み合わせれば、自分の知識をAIが読み書きしてくれる理想の環境になります。
でも一つ問題があります。あなたのPCがスリープしている間は、AIエージェントはその知識にアクセスできません。
課題:ローカルvaultの壁
AIエージェントをクラウドVMで24時間稼働させていても、Obsidian vaultはWindowsのローカルにあります。/mnt/c/Users/... なんてパスはクラウドのVMからは届きません。
「Obsidian Syncを使えば?」と思うかもしれません。しかし Obsidian SyncはObsidianアプリが動くことが前提です。ヘッドレスのUbuntuサーバーではアプリは動きません。AIエージェントはMarkdownファイルを直接読み書きするだけです。
必要なのは「ファイルレベルの同期」。Obsidianアプリなしで、.md ファイルだけをVMに届ける方法です。
解決策:Gitで双方向同期
答えはシンプルです。GitHubのプライベートリポジトリを経由したGit同期です。
Windows PC → GitHub Private Repo → Cloud VM (24h)
(Obsidian) (無料/無制限) (Hermes Agent)
3つの利点があります。
無料です。GitHubのプライベートリポジトリは無制限です。2.8GBあったPowerPointを .gitignore で除外すれば、実質40MBで収まります。
Obsidianネイティブです。Obsidian Gitプラグインを入れれば、Windows側は定期的に自動コミット&プッシュ。意識しなくていいです。
AIが読み書きできます。VM側の /root/obsidian-vault/ にMarkdownがそのまま置かれます。AIエージェントが自由に参照・編集できます。
手順
1. .gitignore で重いファイルを除外
.obsidian/plugins/
.obsidian/workspace.json
.trash/
**/PowerPoint/
**/__pycache__/
**/_backup_*/
.obsidian/ 自体は除外しません。app.json など設定ファイルは同期したいです。プラグインバイナリだけ外します。
2. リポジトリ作成と初回プッシュ
cd /path/to/vault
git init
git add .gitignore && git commit -m "Initial: .gitignore"
git add . && git commit -m "Initial vault snapshot"
gh repo create obsidian-vault --private
git push -u origin master
3. VMのSSH鍵をデプロイキーに登録
# VMで鍵生成
ssh-keygen -t ed25519 -f ~/.ssh/id_ed25519 -N '' -C 'hermes-vm'
# WSLからGitHubに登録(--allow-write 必須)
gh repo deploy-key add /tmp/vm-key.pub \
--repo owner/obsidian-vault \
--title "hermes-vm" \
--allow-write
4. VMにクローン
git clone git@github.com:owner/obsidian-vault.git /root/obsidian-vault
echo 'OBSIDIAN_VAULT_PATH=/root/obsidian-vault' >> ~/.hermes/.env
5. 定期同期スクリプト
#!/bin/bash
cd /root/obsidian-vault
git pull origin master
if ! git diff --quiet || ! git diff --cached --quiet; then
git add -A
git commit -m "auto: VM sync $(date '+%Y-%m-%d %H:%M')"
git push origin master
fi
cronに15分間隔で登録すれば完全自動です。
実践してみて
やってみると拍子抜けするくらい簡単でした。
WindowsでObsidianを編集→数分後にVMに反映→AIエージェントが読む→AIが書いた内容がGitHub経由でWindowsに戻る。Obsidianを開き直せば反映されています。
「Obsidian Sync」や「リモート保管庫」のような特別な機能は一切使っていません。ただのGitです。ただのMarkdownです。でもそれで十分です。
応用
この構成の本質は「AIエージェントが人間のナレッジベースに24時間アクセスできる」ことです。
- 日報の自動分析:今日やったことをAIが夜間に分析
- タスクの先回り準備:KanbanボードのタスクをAIが事前調査
- 知識ベースの自動拡張:Web情報をAIがObsidianに追記
- ブログ記事の下書き:ナレッジベースからAIが記事を生成
注意点
- 同時編集に注意しましょう。同じファイルをWindowsとVMで同時編集するとGitコンフリクトが起きます。VM側編集時はObsidianで該当ファイルを閉じておきましょう。
- 必ずプライベートリポジトリで。Vaultには個人情報やAPIキーが含まれる可能性があります。
- 大容量バイナリは
.gitignoreで除外しましょう。動画やPowerPointはGitに向きません。
まとめ
費用ゼロ、設定15分。AIエージェントを「自分の脳の延長」にするための第一歩として、Git同期は最も手軽で堅牢な選択肢です。