■今の生活を変えていくのであれば、
私たちはミルフィーユを意識する
必要があると考えています。
ここでのミルフィーユというのは、
何層も重ねて上塗りしていくような
イメージと捉えていただければと思います。
つまり、ミルフィーユの対比としての
ショートケーキというのは、
層が積み重なっておらず、
ただスポンジの上にクリームが
乗っかっているものと言うことができるでしょう。
■例えば、ケーキを作る場合、
ミルフィーユを作るよりも、
ショートケーキを作った方が簡単といえます。
もちろん、ここではミルフィーユで使う生地は
一から作っていくということを前提としています。
スポンジを一気に作り、
そこにクリームを塗れば
ショートケーキが完成するということです。
■この時、私達は自分の考え方や
行動指針というのは、
ショートケーキのように簡単に変えられると
思ってしまいがちです。
違う見方をすると、
気持ちを高ぶらすことができれば
一気に自分の考え方を変えることができると思う、
と言えるかもしれません。
ただ、実際ある瞬間だけでその人の行動指針が
変わるということは一切ありません。
ミルフィーユのように、一層ずつ
自分を上書きしていく必要があるのです。
なぜ上書きしていかなければいけないのかというと、
私たちの行動指針というのは
感情に紐付いているものだからです。
■極端な話、ヘビなどの生物を見たら
少しビックリすると思いますが、
これは長い時間をかけて、
蛇が怖いものという認識を
刷り込まれていったからです。
この時、蛇は怖くないという
考えをすることによって、
蛇を恐れないようにコントロール
することができるでしょうか。
恐らくできないはずです。
これと同じように、
私達の普段の行動指針を変えていくということは、
自分の感情を塗り替えていく
ということに他なりません。
であるならば、その変化変容というのは
少しずつ、じわじわと変えていかなければ
いけないのです。
だからこそ、私たちは少しずつ
自分の気持ちを変化させるように、
小さいスモールステップを積み重ねていく。
これが重要といえるのではないでしょうか。
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今日のまとめ
・一瞬の感情の動きで
行動指針が変わるということはない。
・行動指針を変えるには、
一層ずつ積み上げるしかない
ということである。
・私たちは、まずこの事実を認識し、
日々少しずつ層を積み上げていく
ことが大切といえるのではないだろうか。
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