■先日、ある記事を読んでいたところ、
「私はそんなキャラではないので」
と書かれていました。
ふと目にした言葉だったのですが、
その言葉が妙に頭に引っかかりました。
■キャラを変えられない、
という言葉の背景にある、
「変えられない。」
というのは一体何が変えられないのでしょうか?
本当に変えられないのであれば、
人は生きている間に
ずっと同じようなキャラでい続けるのでしょうか?
極端な話、本当にキャラを変えることが
できないのであれば、
その人自身何も変わらないことになってしまいます。
■実際には、世の中を見ていると、
ある事がきっかけで大きな変革を
遂げた方もいますし、
逆に、世間的に良い人と言われていた人が
悪い人になってしまう、
というニュースを見ることもありますよね。
そう考えていくと、キャラを変えることが
できない。という言葉の意味がますま分からなくなっていきます。
■そもそもキャラとは何なのでしょうか。
そして、キャラというのは本当に変えることが
できないのでしょうか。
この点について改めて少し考えてみたので、
その考察結果について今回はご紹介をしたいと思います。
■結論から申し上げると、
人には「変えられる部分」と、
「変えられない部分」があると
考えることができます。
まずは、変えることができない
部分について考えてみましょう。
■私は、他の方と比べると、
感情の起伏があまり激しくないと
考えています。
感情の起伏がないというのは、
良い方向に働く時もあれば、
悪い方向に働く時もあります。
■感情がほとんど表に出ない人は、
何を考えているか分からない、
と思われがちです。
その一方、感情の起伏が激しい人は、
腫れ物を触るような感じで
相対されることがあったりします。
■このように、どういった特徴でも
一長一短がありますが、
いずれにせよ、中学校高校時代ぐらいには
ある程度方向づけされていた。
と言えないでしょうか。
■高校時代に静かだった人が、
社会人になって急に活発になるというのは
珍しいことと言えますよね。
あなた自身も、明日から明石家さんま
さんのように明るく過ごしなさい。
と言われても、そりゃ無理だ、
と思いますよね。
(さんまさんは極端かも
しれませんが。。。)
つまり、こういった人の根本的な部分を
劇的に変えていくと言うことは
難しいと言えるのです。
■では、この場合において、
落ち着いた雰囲気を持っている人は
一生明るくできないのかというと、
そうではありません。
根っこが変わらなくとも、
大事なプレゼンの前には
気合を入れるでしょうし、
やる気を出さなければいけない
時には、テンションをあげたり
するでしょう。
■これを少し抽象度をあげて
整理すると、
人には基本的に変わらない
ブレない核のようなものがあり、
その核というものは大きくは変わらない一方、
その角の外側にある個別の事象に関しては
変わる可能性が高いと言うことができます。
■例えば、雰囲気が少し落ち着いている方が
営業の仕事についたと考えてみます。
この方は仕事をする時に常に落ち着いた
雰囲気を醸し出しているのですが、
ある時、案件の成約率を高めるためには
常に明るい気持ちでいることが大切と
言う事に気が付きました。
そこで、この方はお客様の所に行く前には
自分の気持ちを高ぶらせて、
常に明るい気持ちであるように心がけ、
それを実行し続けました。
その結果、お客様の前に行く時には
常に明るい気持ちでお客様に接することが
できるようになったのです。
■ただ、家に帰って過ごす時には
前のような落ち着いた雰囲気の中にいるということが
好きという核の部分は変わりません。
つまり、芯の部分は変わらない一方で、
その芯の先にある個別の事象に関しては
変化を起こすことができたのです。
■よく、お笑い芸人の方においては、
テレビの前では非常に明るい一報を、
普段はあまり明るい雰囲気がない
という方も多いと言うことを聞いています。
これが何なのかということを考えてみると、
自分のコアとしているものをベースにしながら
そのベースの上にエッジを立てることが大切。
ということを意味しているのではないかと
考えています。
これも具体的に考えていかないと
良く分かりませんので、具体的に
みていきましょう。
■例えば、普段落ち着いて過ごしているという人は、
恐らく人の機微や人の感情の変化に
比較的敏感であるということが考えられます。
自分の感情を揺さぶるような
変化に対して自然と敏感になる。
というイメージでしょうか。
その一方で、普段明るく接している人というのは、
自分自身が常に前向きでポジティブな気持ちですので、
人の気持ちに対して敏感ではないのかもしれません。
■結果としてどういうことが起きるかというと、
普段落ち着いた雰囲気の人の方が、
人の気持ちを読み取るという点については
高いスキルを発揮できる。
すなわち、言語化する能力が
高いと言えるかもしれないのです。
そう考えていくと、キャラは変えることが
できないと言う点については
一つの結論を導くことができます。
■確かに自分自身の根っこになる部分を
変えることは難しい。
ただ、その根っこにある部分に依存をして
自らを成長させようと思わないことは
あまり良い結果には繋がらない。
自分の根っこにある変わらないものを
大切にしながら、それを生かして
一つ一つのスキルを伸ばしていく、
このマインドを持つということが言えます。
そう考えていくと、私がキャラを変えることが
できないという言葉に少し違和感を覚えたのは、
その自分のキャラの核の中に閉じこもっていってしまって、
その核を生かして一つ一つのスキルを
伸ばそうとしていないという点について、
違和感を感じたのではないかと考えています。
■そう考えていくと、どんな人においても
しっかりとした自分の特徴というものを
認識することによって、
何が強みなのかということを言語化する。
そしてその結果として活躍できる
スキルと言うのを身につけることができると
言えるのではないでしょうか。
常に明るい人には勝てない、
常に落ち着いている風には勝てない、
そういった思い込みを消して、
自分の持っている核というもの、
それは自分の中に持っている揺るぎない
強みと言うことを信じて、その信じた
強みの上に更にスキルを身につけていくと言う
習慣を持つことが、
成長を効率化させる上で非常に大切と
言えるのではないでしょうか。
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今日の学び
・人には、変えられる部分と
変えられない部分がある。
・強みを発揮するためには、
変えられない部分を意識しながら、
その部分と逆のスキルを伸ばすことが効果的。
・なぜなら、それは変えられない部分の
強みから派生した生まれたものだから。
・変えられない部分を意識しながら、
変えられる部分に焦点を合わせることで、
効率的な成長が可能になるのではないだろうか。
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