立花隆という作家の方がいます。
知の巨人というニックネームを持ち、
月に数百冊の本を読むとも言われています。
さらにすごいのが、全ての本が頭に
入っており、それぞれの本の要点を
話すことができるということです。
この話を聞いた時に、私が大学に
いた時の教授のことを思い出しました。
ある日、研究の相談に教授のもとに
訪れ、悩んでいることを伝えました。
すると教授は「●●年の雑誌の中の
- ●という論文を読んでみると良いよ」
というアドバイスをしてくれたのです。
研究に関する論文というのは、
本当に山のようにあるのですが、
その教授は、山のような論文の内容が
全て頭に入っていたのです。
当時は、人間離れした業だと感じたのですが、
今になると何となく分かる気がするのです。
何がわかるのかというと、
「本当に興味を持っている分野であれば、
調べたことが全て自らの血肉になり、
それらが有機的につながっていく」
ということです。
私はその研究に興味が持てなかったので、
今でも断片的な知識しかありません。
しかし、自分が興味のある分野であれば、
どんどん知りたい情報が増えていき、
それに伴って頭に入ってくる情報量も
どんどん増えていきます。
結局のところ、
そういった「夢中になれる」
分野を見つけなければ、
知識を頭の中で繋げることは
難しいと言えるかもしれません。
だからこそ、自分が勝負をする分野では
「教授になれる」という確信を持てるかどうか、
が一つの鍵になると思うのです。
確信が持てない分野であれば、
もういちど立ち止まって考えてみても
良いかもしれません。
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